植物由来の原料を使ったペットボトルは、普通のペットボトルと一緒にリサイクルできる?
2021年の政府ロードマップは、植物由来の原料でも、普通のPETと同じ物質なら、混ざって回収される通常のリサイクルで扱えるとしています。例外になるバイオプラスチックも短く整理します。
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植物由来の原料を使っていても、できあがったPETが普通のPETと同じ物質なら、混ざって回収される通常のリサイクルで扱える、と政府のロードマップ(2021年)は整理しています。ただし、植物由来のプラスチックが、すべてそうとは限りません。
なぜ?
2021年1月に環境省・経済産業省・農林水産省・文部科学省がまとめた「バイオプラスチック導入ロードマップ」は、バイオPE、バイオPET、バイオPA(ポリアミド)のように、従来のプラスチックと同種のものを置き換える場合は、物性がわずかに違うことはあっても、ほぼ同じ機能のため、製造や使用の課題は少ないと整理しています。
リサイクルについても、複数の種類のプラスチックが混ざったまま回収されるリサイクルでは、バイオマス由来の汎用プラスチック(バイオPE、バイオPET、バイオPP)は、リサイクルの技術・プロセスが確立している汎用プラスチックと同様の物性のため、リサイクルが可能とされています。
例外になるものは?
一方、バイオ由来でも、汎用プラスチック以外の分解しないタイプのバイオマスプラスチックや、分解する性質を持つ生分解性プラスチック(PLAなど)は、混ざって回収されるリサイクルに入ると、2021年時点では選別などの技術・プロセスが確立されておらず、異物となってリサイクルの妨げになりうる、と同じ文書は述べています。ただし、その種類だけを分けて集めて行うリサイクルなら、可能になりうる、とも述べています。
また、同じ文書は、分解しないタイプのバイオマスプラスチックは、堆肥化やバイオガス化の工程では、分解せずに残って悪影響を及ぼす、と述べています。バイオPETも分解しない種類なので、同じことが当てはまると考えられます(本記事の整理です)。
つまり、「植物由来だから特別な捨て方が必要」でも、「植物由来だからそのまま混ぜてよい」でもなく、樹脂の種類で決まります。
ここだけ覚える
リサイクルできるかは、「原料が植物か」ではなく、「できあがった樹脂が何か」で決まります。 実際に回収できるかは、自治体の回収の仕組みにもよるので、製品の素材表示と、住んでいる自治体の分別ルールを確認します。
より詳しく
- 「バイオプラスチック」と「生分解性プラスチック」の違い:「バイオプラスチック」と「生分解性プラスチック」は同じではない
- バイオベース素材の全体像:バイオベース素材とは何か——なぜ石油由来素材に簡単に置き換わらないのか
参照資料
- 環境省・経済産業省・農林水産省・文部科学省「バイオプラスチック導入ロードマップ」(令和3年1月)(政府の方針文書。2021年時点の整理). env.go.jp