発酵でプラスチックを作れる?
作れます。微生物が体の中にプラスチックの材料をためる例があり、日本のカネカも製品化しています。ただし、作れることと事業として成り立つことは別の道のりです。
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#1日1問 バイオエコノミー
作れます。微生物が体の中にプラスチックの材料(ポリマー)をためこむ例があり、日本でもカネカが「Green Planet」(PHBH)という製品にしています。ただし、作れることと、事業として成り立つことは別の道のりです。
なぜ?
カネカの説明によると、Green Planetは、植物油などを原料に、微生物が生産するポリマーです。微生物は、このポリマーを自分の体の中にためこみます。もとになった微生物は、同社の高砂工業所の土壌から見つかったと説明されています。
作るのは工場の発酵タンクの中ですが、その仕組みが実用の製品になるまでには時間がかかっています。同社の説明では、開発を始めたのは1990年代前半で、年産5,000トンのプラントが竣工したのは2019年12月です。研究開始から量産設備まで、四半世紀以上かかったことになります(いずれも企業自身の説明です)。
ここだけ覚える
「作れる」(技術的な可能性)と、「量産して事業にする」(事業性)は、別の道のりです。 発酵でプラスチックができたというニュースを見たら、どの規模で、どれだけの期間をかけ、誰が買っているのかを確認します。
より詳しく
- バイオものづくりの全体像:バイオものづくりとは何か
- バイオ由来の素材の種類と制約:バイオベース素材とは何か
- 規模を大きくすると何が起きるか:発酵槽が動いても、ボトルネックは別の場所へ移る
参照資料
- カネカ「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet」(企業自身の説明。開発開始時期・プラント竣工時期の出典。ページに日付の記載なし). kaneka.co.jp