発酵と腐敗は何が違う?
どちらも微生物の働きです。違いは、人にとって役に立つかどうかで呼び分けているだけ、という点にあります。
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#1日1問 バイオエコノミー
どちらも、微生物が食べ物などを変化させる働きです。「人にとって役に立つものができる」場合を発酵、「食べられなくなる」場合を腐敗と、人間の側から呼び分けています。
なぜ?
食品安全委員会は、発酵を「微生物によって物質が変化し、人間にとって有益なものができること」、腐敗を「食品が微生物によって食べられなくなる場合」と説明しています。微生物そのものに、良い種類と悪い種類があるという話ではなく、結果を人が役に立つと見るかどうかで、呼び名が変わります。
身近な例は、みそ、納豆、しょうゆ、日本酒、ビール、ワイン、お酢です。同委員会は、お米をコウジカビと酵母で発酵させると日本酒になり、その日本酒を酢酸菌で発酵させるとお酢になる、と説明しています。
また、食品加工に使われる酵素が食品添加物として指定される場合には、その酵素を持つ微生物に病原性や毒素を作る性質がないかなど、安全性が確認されている、とも説明しています。「役に立つ」ことと「安全である」ことは、セットで確認されます。
ここだけ覚える
発酵と腐敗を分けるのは、微生物の種類ではなく、「人が役に立てるかどうか」です。 この「微生物の働きを、狙った結果に使う」という考え方が、バイオものづくりの出発点です。
より詳しく
- 伝統的な発酵と、現代のバイオものづくりの違い:バイオものづくりとは何か
- 発酵でものを作るときに、事業として何を確認するか:発酵によるバイオものづくり事業、着手前に確認すべきこと
参照資料
- 食品安全委員会「微生物や酵素による化学反応 その1」(2016年2月25日、食品安全委員会のメールマガジン). fsc.go.jp