うま味調味料は、どうやって作られている?
代表的なうま味調味料「味の素®」は、さとうきびの糖蜜などの糖を、微生物に発酵させて作られている、と製造会社は説明しています。身近な食品にも、バイオものづくりの仕組みが使われています。
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代表的なうま味調味料「味の素®」は、さとうきびの糖蜜などの糖を、微生物に発酵させて作られている、と製造会社の味の素社は説明しています。微生物のはたらきを使う「発酵」で、うま味の成分を作っています。
なぜ?
味の素社の説明によると、「味の素®」の主成分はグルタミン酸ナトリウムです。日本ではさとうきびの糖蜜が原料で、ほかの国では、キャッサバ、小麦、トウモロコシ、甜菜(てんさい)、米なども使われている、と同社は説明しています。
作り方の流れも、同社が示しています。糖蜜を加熱殺菌し、グルタミン酸をつくる菌に発酵させて、糖をグルタミン酸に変えます。そこからグルタミン酸を取り出して、ナトリウムと結びつけ、活性炭で不純物を取り除いたうえで、乾燥させて仕上げます。同社は、しょうゆや味噌をつくる方法と同じ発酵法、と説明しています。
「バイオものづくり」は、まだ先の技術?
微生物に糖などを食べさせて、目的の物質を作らせる産業は、うま味調味料のように、すでに身近な食品の製造にあります。うま味調味料の製造も、広い意味での「バイオものづくり」と見ることができます(上は、企業自身による説明の一例です)。
そのため、ニュースで「バイオものづくり」と聞いたときは、すでにある発酵産業と比べて、何が新しいのかを確かめると見通しがよくなります。作る物質、原料、規模、コストの、どこが違うのかという見方です。
ここだけ覚える
微生物で物質をつくる「バイオものづくり」は、すでに身近な製品にも使われています。 新しい話を聞いたら、「何を、どの原料から、どの規模で、いくらで作るのか」を、既存の発酵産業と比べて確かめます。
より詳しく
- バイオものづくりの全体像:バイオものづくりとは何か——発酵との違いと、技術的可能性と商業化の境界
- 日本のバイオものづくりが、商業化でどこまで進んでいるか:日本のバイオものづくりで、商業生産と顧客販売の両方に到達した数少ない例
参照資料
- 味の素「Q. 味の素®の原材料は何?製法は?安全なの?」(企業自身の説明。ページに日付の記載なし). ajinomoto.co.jp