竹は、なぜ使われないまま残る?
使い道がないのではなく、切り出して運ぶコストが高く、採算が合いにくいからです。管理されなくなった竹林は広がり、もともと竹がなかった場所に広がると、周りの植生に影響します。
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#1日1問 バイオエコノミー
使い道がないわけではなく、切り出して運ぶコストが高く、採算が合いにくいからです。管理されなくなった竹林は、地下茎で周囲に広がっていきます。
なぜ?
林野庁の報告書「竹の利活用推進に向けて」(平成30年10月作成)は、管理されている竹林がある一方で、管理を放棄すると竹林が高密度になり、竹は地下茎を周囲に伸ばして広がる、と説明しています。もともと竹が生えていなかった場所に広がった竹林や、木と竹が混ざった林では、元の植生の衰退を招くため、整備の優先順位が高い、とされています。
一方、竹の伐採・搬出のコストは高く、低コスト化が必要とされています。竹は中空であることや、竹林が小規模で分散していることなどから、生産性が劣る場合が多い、とも書かれています。
使い道はあるのでは?
竹は、日用品、建築用品、造園資材、伝統工芸品などに、古くから使われてきました。同じ文書(2018年)は、当時の近年の動きとして、紙の原料や、バイオマス発電の燃料としての利用が増えていると述べています。
それでも、竹材を出すための経費が大きく、採算性が悪いため、行政の支援が必要で、自立した経営に向けた需要の開拓や高付加価値化、伐竹から製品づくりまでのコスト削減が課題とされています。使い道があることと、採算の合う量を集められることは、別の問題です。
ここだけ覚える
資源として存在することと、採算が合う形で集められることは別です。 「未利用の資源を活かす」という話を聞いたら、誰が、どのコストで、どこへ運ぶのかを確認します。
より詳しく
- 「未利用資源」がなぜ使われていないのかを、構造から読む:「未利用資源」はなぜ使われていないのか——構造から読む
- 地域資源を使うことと、地域に価値が残ることの違い:地域資源を使うことと、地域に価値が残ることは別問題だ
参照資料
- 林野庁「竹の利活用推進に向けて」(平成30年10月作成の報告書)(国の機関による報告書。ページに更新日の明記なし). rinya.maff.go.jp